建築に作用する力の大小がある

2011.11.04

硬い地盤はビリビリと速く振動し、その卓越周期は短い。これに対して軟らかい地盤はユサユサとゆっくりゆれ、長い卓越周期を有している。だから、応答スペクトルは、硬い地盤では建築の固有周期の短いところで局部的に大きくもち上げられ、軟地盤では長周期のところで局部的にもち上げられる。事実、硬い地盤上と軟らかい地盤上で記録された多数の地震動の応答スペクトルを描いてみると、こういった形の違いがはっきりと現われている。

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さらに、硬地盤の応答スペクトルは、短周期のところで鋭いピークをもったマッターホルン型、長周期になると急激に落ち込んでいく形なのに対して、軟地盤では長周期の部分で、奈良の若草山型のなだらかなふくらみを現わすのが特徴である。応答スペクトルは建築に作用する力の大小を表わす。だから、こういった、地盤と建築の共振作用による応答スペクトルの形の違いに着目すれば、硬い地盤では固有周期の短い耐構造建築の被害が大きく、軟地盤では長周期の柔構造が不利となることは明らかであろう。関東大地震のとき、土蔵の被害が山手に多く、木造の被害は下町で大きかった事実は、これでよく説明することができる。





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