われわれのシステムでは、なによりもまずお客さまの経済事情を第一に考える。そのため、お客さまの最初の訪問のときには、物件を持っていかない。まず、お客さまの心情をうかがっておいて、そのあとで、ぴったりと合った物件が出たときに、その連絡をさせていただくのだ。このことにどんな意味があるのか。じつは、これこそが、取り引きのスピード化をはかり、売買契約に関するコストパフォーマンスを削減するのである。売買に関する時間は短ければ短いほど、不動産会社の資金回転率が高まるから、業者としては利益があげやすくなる。
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そのため、お客さまの物件収得価格が下げられるのである。もうすこし詳しく説明しよう。一般の方が不動産を購入するときには、住宅ローンを組むことになる。まず、物件に関する契約がある。仮に、一億円の物件だとすると、頭金が一千万円、中間金一千万円、残金八千万円などとなって、残金の八千万円をローンに組む。ローンを依頼された銀行は、その人の資料の提出を要求する。収入を証明する、生年月日、退職の時期、家族構成。これまでにどれくらいの負債があるのか、それをどれくらい返済しているのかなど、金融機関によって多少はちがうが、まずこういった類の資料が要求される。これが金融機関の与信調査だ。要するに、その人にお金を貸しても、きちんと返済されるかどうかを調べるわけである。