家の考え方だと、子供にとっても親にとっても、日常生活は楽しくない。すべてが将来のためのような感じとなり、本来の家族の団らんや安らぎを得にくいのである。父親は、家の中でも外でも常に緊張を強いられることになる。今一緒に住んでいるみんなと楽しくやるのを、最優先すべきである。住まいは多少狭くなっても、仕上げが安くなっても、個室が小さくなっても、みんなで集まる団らんの場を大きく、贅沢にとるべきなのだ。その意味で、リビングやダイニングを徹底的に楽しくするのが上策だ。
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部屋を防音にして、壁面いっぱいにオーディオやビデオの装置を組み込んでもよい。あるいは部屋の半分に鉄道模型のジオラマを作り、そこに模型の機関車を縦横に走らせるのも楽しい。部屋の中央か壁に暖炉や囲炉裏を作ってもよい。私は家をつくる時に、浴室だけは広くとった。息子たちと、いまでも一緒に風呂に入っている。裸の付き合いだ。彼らの将来は分からない。しかし、こうして親子が一緒に風呂に入れるのは、今しかないと思うからだ。